リトルバスターズ! [Key]

究極のファンディスクです。今回は日記方式でその度リアルタイムに書き足してあります。ブログでやっても良かったんだけど、1ページにまとめたかったので。

リトルバスターズは、今までのKey作品の「総集編」、「総括」だと思う。
一部サイトで「新しいKeyへの一歩」みたいな書き方をしているものがあった。
確かにそのとおりだろう。
今までの流れだけに従っていては、進歩はない。
道楽ではなく、ビジネスとして進んでゆくためにも、次なるステップに踏み出す必要があるだろう。
しかし同時にこれは、いやだからこそ、今までの全てのタイトルの総集編になっているのではないだろうか。
なぜなら、ONEからプラネタリアンまでが、形を変え全て登場していると思うからだ。(厳密にはONEはKEYじゃないし、だからそれほど言及されていないと思う)
言うなれば究極のファンディスク。
だからやっていて、とても楽しいと同時に、ちょっと寂しくなった。お別れのような気がしたから。
(2011年追記:↑これは正しかったことが判明。リトバスEXやRewrite、これ以降の作品はもうダメだし、このリトバスがやっぱり最後だったんだな。)

リトバスの世界は、KANONで「この世界は誰かの夢の中かもしれない」という意味の表現があったのを、そのままストーリーの根幹にしている訳だけれども、でもKANONに留まらず、今までの全てのタイトルを仄めかす表現やシチュエーションが沢山ちりばめられている。

ONEとCLANNADは同じような世界観を前提にしており、またKANONとAIRも基本的には共通したコンセプトをベースにしている。
ONE・CLANNADでは「異次元」、「別世界」のようなものが存在しているが、それは「想い」によって揺り動かされる、という物語になっている。KANON・AIRでは「想い」が時空を超え、あるいは世代を超え、具象化するという事をテーマにしている。智代アフターやプラネタリアンもまた、「想い」が残って生き続けるという意味ではKANON・AIRと同じであろう。

こういった今までの基本的前提というか、状況設定と言うかを、全部集めてきてまとめたのがリトルバスターズだ。
そして見たことあるシーンや過去作品への言及も沢山登場する。

そういう目で進めると、これはとても面白い。
俺はやるたびに新しい発見ができた。
特に樋上いたるさんの描いた部分は、そこはかとなく他の作品の人物と似ている。そしてそれはわざとそうなるようにやっていると思った。
このレビューはネタバレを前提としているけれども、ここら辺の発見に関してはあまり書かないぞ。
それは皆さんで見つけて楽しんでください。


葉留佳
なんかウルサイ子なので最初に片付けてしまうことに。
案の定、ウルサイのには理由があったというわけで。
途中で双子が髪形変えて入れ替わるシーン。要するに杏と椋というわけですね。雨の中でのシーンも同じだし。
佳奈多がものすごく嫌な奴に描かれていて、だけど最後はそれも納得してしまうという、要するにここは晴子パターンというわけで。
もうここまでくれば、最後のシーンで姉妹仲直りとなることは見えているわけですが、別にそれが見えたからといって面白くなくなるわけではないです。ちょっと家庭事情の設定には無理しすぎがあったような気もするけどな・・。
でも、とても良い章だった。

ハルちゃん、そこはかとなく真琴に似ている立ち絵がありましたが(たとえばこれ。部屋での位置もほぼ同じ。思いません?)、

 

さて問題。あの葉留佳のしていた髪飾りは、佳奈多以外に他の作品で全く同じものを誰かがしています。さあ誰でしょう?

(ここで葉留佳にまとわる発見をもうひとつだけ暴露。CVはすずきけいこ、つまり「ほしのゆめみ」です。だから途中で地球が出てますよね。気がついた人っ、手を挙げて!)
 
どっちがリトバスでどっちがプラネタリアンでしょう?

ね?こうやって遊ぶと楽しいっしょ?後は自分で発見してください。


美魚
次はちょっと陰のあるっぽい文学少女。あれ?これもどこかで見たパターンだね~。いやあ (^o^) 気にしない気にしない
「あの人は影が薄いね」
という表現を、そのまま具現化させたらどうなるか、と言ったところでしょうかね?

「終わりが始まる場所」、浜辺。
青い空と白い翼。堤防。
「もうひとりの自分がいる」

この描写だけでピンと来ない人は、出直してこいっ。
そう、とてもAIR色濃厚の章なんです。
だからこの章で描写された空と翼の意味する事は、AIRで描かれた世界の別解釈として受けとめることも可能かと。
その他、CLANNAD、智代アフター、KANON。それらを彷彿させる箇所も沢山。

ところでこの章は、名言集でまくりの章でもある。

『白鳥は哀しからずや空の青
海のあをにも染まず
ただよふ』
- 若山牧水 -


これを読んだ主人公:
「青、を見た。
海だろうか。
空だろうか。
ただ、ひたすらの青。
それは----とても。
とても、寂しい光景だった。」

この部分が、何年も前にきっとAIRの原点になったんじゃないだろうか、とか思った。


来々谷

ほとんど智代ですよね、このひと。(笑
髪の毛は神奈です。(笑
んでもって、話し方が霧島聖、と。

恋が成就したところで終わると思ってたのに、なんなんだっ、その後のあの展開はっ。
大体、雪振ってるしっ。
窓ガラスから雪景色っ、眺めてるし!
まるでKeyの作品じゃねーか! って、そうなんだよっ。


「願いを叶えられる場所なんだ」
ときたもんだ。

えーっ!
そうなのかよっ!
「願いが叶う場所」なのかよっ!
なぜか、思わず意味不明に逆ギレしてしまった俺でした。

でも冷静に考えて、それが複線になっているらしいことがこれでわかったという訳で。
なんとなく先がわかってきたぞ。ふむ楽しみだ。

ところで頬杖ついてる来々谷と、教室に花火を見に行った時の来々谷、舞とダブりませんでしたか?


クド公

おおっ。でました、奇跡。
得意技っ!
時空間を越え、声のみならず物質転送までしたっ!
こういう風に書いちゃうと、味気ないな。やめよう。
それにしてもクドはロリだなっ。
俺はオジサンだから、流石にロリっぽいものに感情を持つ訳には行かないし、実際持たない。
いくらなんでもそれじゃヤバすぎるだろ。
だからクドというキャラに関してはスルーすることにする。


小鞠

「なくしもの」を探す小鞠。
「なくしもの」を最後に思い出す小鞠。
それはビンに入った天使の人形で・・って違うっての!

まじめな話、これはCLANNADと智代アフターの章だ。
もういない人、死、と向かい合う話。
振り返るだけではなく、前を向いて生きてゆこうという話。

・・・いや、それにしても男同士の友情、泣かされましたよ。こんな、男で泣かされんの、初めてですよー。フクザツですね。

「星」と「ヒトデ」の言及は言うまでもなく風子ですよね。
屋上での夕日を浴びながらのお別れシーンはどう考えてもみちる。
そしてふとした瞬間に、そこはかとなく観鈴ちんを思い出させる表情があります(たとえばこれ。考えすぎかな?)。

 



うにゃにゃ?バッドエンドで終わっちゃったぜー?およよ?
・・と思ったら、どうやら続きがあるらしい。
(鈴 第2ラウンド突入・・)
鈴、成長してるな。強くなってるし。


リフレインに突入。

おおっ!!
「やりなおし」の世界かっ。

おおおっ!!
しかも語り手の視点も変わるのかっ。
要するにAIR篇かっ。

(黙々とプレイ中・・・)

がーん。
そうだったのか。そうきたか。もう皆、いないのか・・。
波紋が共鳴したものだったのか。
だからやり直し、できるのか。

・・・ちょっとまてよ。
これって、過去作品の、解説になってないか?
別解釈になるんじゃないのか?
あゆ、往人も、渚、朋也にもあてはまる・・。

そういうことだったかもしれない、と言えないか?

・・・。
それにしても、もう全員いないというのは、やばいな。凹みそうだ・・・って思ってたら、おい、まだ続きがあるのか!

(黙々とプレイ中・・・)

おおお。
ハッピーエンド。

良い終わり方だ・・。

じ~ん・・・



やっぱりこれ、総集編だね。
確信を持った。
そして同時に、それらに対する別解釈も提示している。

過去作品の悲しかった話すらも、この解釈でハッピーエンド化させることができる。
朋也、実は死んでないかもしれない可能性が出てくる。
渚の奇跡も、そういうことだったかもしれない。
往人と観鈴。そして何より最後に登場する浜辺の少年。その説明になっているかもしれない。
そして当然あゆ。あるいは真琴。あるいは舞。この解釈で考えるとなかなか面白い。


しかし智代アフターもそうだったけど、野球とかバトルとか、本編とは別に楽しめるゲームが入っているというのは、これは正解ですね。
何度でも繰り返し遊べる。やるたびに結果が変わるというのは、ゲームとしての醍醐味だし。
智代アフターでもしばらくダンジョンゲーム、やってたし、だからとても得した気分だったな。

商業作品としての方向性は、これは正しい。
今回ボロ泣きもしなかったし、ふさぎこんでしまうようなこともなかった。
その代わり、今までの作品に対して一種の完結感をもたらしてくれる。それと、それら今までの作品を再プレイしてみようかと思わせる効果があった。何か新しい発見がみつかりそうで。

その意味でも、リトバス、良くできている。
よくやった!

 

 

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